Designed by IKUJYUEN GARDEN STUDIO

『円坐の庭 ― The Circle of Conversation』

鉄は無機質で硬質な存在でありながら、時間とともに錆び、風景の一部となっていく。宿根草は毎年芽吹き、咲き、枯れ、また甦る。

「鉄と草の詩」は、このふたつの異なる“時間”を重ね合わせた庭です。レイズドベッドや縁取りには、時の経過とともに風合いを深めるコールテン鋼(耐候性鋼)を採用。宿根草は自然なグラデーションを描きながら四季を巡り、庭全体に呼吸のリズムを与えます。

曲線を描く園路は、鉄の重厚感と植栽の軽やかさをつなぐ中庸の存在として設計され、歩くたびに異なる景色が現れます。

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